すず竹取りから、竹ヒゴをつくり、編むところまで一貫して自分で製作をしている竹細工作家の橋本晶子さん。昨年は材料を取りに山に入った際に四度も(!)クマに出会ってしまったとのこと。危険なことにも遭遇しながら製作を続けていることに頭が下がります。
橋本さんの素晴らしいところは、新しいものだけを追い求めないところにあると私は思います。先輩方のお話をよく聞き、民俗学の観点からの考察を大事にしています。だからこそ、竹ヒゴつくりも美しく、新しい作品がちゃんと生活に馴染むのだと思います。
このコーヒードリッパーも、そのひとつ。
初めてこのドリッパーでコーヒーを頂いた時はビックリしました! 味がとてもまろやかなのです。きっと、細かく美しいすず竹の目からゆっくりゆっくりとコーヒーが落ちるからでしょうか。
数量は少ないですが、時々入荷しますので、タイミングが合えば是非お手にとってみて頂けたらと思います。味もさることながらドリッパー自体の美しさにも惚れ惚れするはずです。